2016年06月22日
はとても綺麗

次の日、僕はさっそくその屋敷に行った。魚釣りに使うゴムボートの錨に使っているロープをバックに入れて、僕の家が飼っているゴロと一緒にそこに向かった。僕は毎日夕方、この犬を散歩させている。いつもは日暮れどきに散歩させるが、今日は学校が終わってすぐだ。3時半に学校が終わって僕はすぐ一人で帰ってきた。少女の面影が散らついていてとてもうきうきしていた。いつも一緒に帰る臉部肌膚クラスのみんなに用事があると言って急いで帰った。だから途中で同級生のみんなと出会ってしまった。
東望に出ると人はほとんど歩いていない。水族館の前を通り東望の埋立地の前に出ると僕はほっと緊張を緩めた。その間、もちろんその日学校でもずっとだったが、昨日の白い少女の言葉が僕の脳裏を駆けめぐっていた。
『絶対だれにも言っちゃだめ。もし他の人に知れたりしたら大変なことになるのよ。私たち一家の生死にかかわることなのよ。もし警察にでも知れたら私たち一家は崩壊してしまうのよ』
僕は少女の言葉を太陽に照らされながら夢のように聞いた。次の日も、僕の耳には少女のその言葉が謎めいて繰り返されてきていた。また少女の躰が幻のようになって現個人化護膚れてくる。僕はその日も、次の日も、夢うつつだった。夢のなかから現れた宇宙人のような女の子だった。いや、あの子は本当は宇宙人だったのかもしれない。宇宙人が浦上川にやって来て、僕に謎めいた不思議な言葉を呟いた。
たまたま僕はあの日あの川のほとりに生まれて初めて出て行っていた。生まれて初めての浦上川の川縁だった。なにの用事もないのに僕はあの日、あそこへ出かけていっていた。
僕はその日、学校で授業を受けながらも思った。先生の声は僕には入らなかった。ただ僕は運動場の木陰を見て考え耽っていた。----僕の学校にあれだけ魅力的な少女はちょっといない。いや三年生にはいないけど一年生にはいる。眩しかった。僕はその少女のためだったら何だってする覚悟だった。
新しくできたばかりの広い??を僕はゴロと一緒にゆっくりと歩いた。ロープを入れたバックが想像以上に重たい。
幽霊屋敷の上の家に着いた。以前、たしか一年ほど前だったが、友だち数人とこの屋敷の下の庭をうろうろしたことがある。雑草が繁っていて蛇が出てきそうだ。雑草の改善皮膚高さは1mぐらいもある。僕はゴロを先頭にこの庭を進んで行った。一年余りまったく使っていないといっても、??のなかだ。部屋の造りは外見と同じように西洋風でとても豪華だ。
やっと井戸があった。それは雑草に囲まれていて発見するのにとても苦労した。地面から80cmほどの高さの井戸だ。蔓や草に覆われている。これが少女が言っていた井戸だろう。
Posted by zuivindd at 11:52│Comments(0)