ナチュログ管理画面 釣り 釣り 北海道・東北 アウトドア&フィッシングナチュラムアウトドア用品お買い得情報

2015年07月10日

別にジョシュ



ないが、それはいつかあらためて自分から彼女に伝えるべきことであり、こんな軽い調子で暴露されるのだけは勘弁してほしいと思った。

 ユールベルが淹れてくれたコーヒーを飲んで一息ついたあと、ジョシュは大きなガラス窓を開けて、コンクリートのベランダに出た。雲ひとつない鮮やかな青空から燦々と陽光が降り注ぎ、そのまぶしさに思わず目を細める。そして、あまり広くはないそこにしゃがみ、持ってきたビニール袋から中身をひとつずつ出して広げた。白いプランター、袋に入った土、肥料、スコップ、そして花の種である。
「何かと思ったら花壇だったんだ」
 窓際にしゃがんで覗き込みながら、アンソニーが呆れたように言う。
「女の子と会うのに花束を持ってくる人はいても、花壇を持ってくるのはおにいさんくらいじゃない?」
「そうかもな。どっちも花なんだし悪くはないだろう」
 正確には花壇でなく鉢植えであるが、些細なことであり、ジョシュはあえて訂正しなかった。両方の袖をまくり上げると、プランターに土と肥料を流し込み、黙々とスコップで整えていく。
「でも、もっと他にいいものがあると思うんだけど。初めてのプレゼントだよね?」
「私がお願いしたの」
 ジョシュの代わりに、アンソニーの隣に立つユールベルが答えた。
 そう、これは彼女が望んだことなのだ。の独断でプランターを抱えてきたわけではない。いくらなんでも、頼まれもしないのにこんなものを持ってきて押しつけるほどの図々しさは持ち合わせていなかった。
 一通りプランターの土をならして準備を整え、種をまき始めると、アンソニーも面白がって手伝い始めた。
「おにいさんって何となく無趣味な人かと思ってたなぁ」
「別にこれは趣味ってほどでもないけど……」
 一人暮らしの部屋はあまりに味気なく、また人恋しさも手伝ってか、何とはなしにプランターで花を育てるようになっただけである。特に詳しいわけではない。ただ適当に種をまいて水をやって草をむしると、それなりに花は咲いてくれた。花の種類にこだわりがないので、育てやすいものばか



最新記事画像
く清々とした感じ
はとても綺麗
まり動かないの
言うことも歩き
醒來又是一場無眠的感傷
走過一段不尋常的道路
最新記事
 エアフライヤーで鶏肉を調理するにはどのくらい時間がかかりますか? (2023-05-17 09:12)
 アップルサイダービネガーは肌を引き締めることができますか? (2023-05-07 08:47)
 地球上で最も硬い物質は何ですか? (2023-04-05 18:11)
 愛を表すチョコレートは? (2023-03-29 18:14)
 胎盤は無料で預かってもらえますか? (2023-03-18 23:20)
 一番悪い金属は何ですか? (2023-03-10 07:30)

上の画像に書かれている文字を入力して下さい
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。

削除
別にジョシュ
    コメント(0)