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2017年05月08日

じだがるようで

この日の宿は富良野、ところがあまりに広すぎてカーナビが役に立たないのだ。住所には町名も番地もないのだ。「富良野市ベベルイ」これが宿の住所だ。これでも郵便が届くには十分なのだと宿の方が話していた。しかし、カーナビには住所を入れても電話番号を入れても、宿の名前を入れても「わっかりませーん!」というわけで、僕はふらふらと辺りを放浪していたのだ。そこで出会った「学田駅」
学田駅標
いわゆる「板切れ駅」だ。1両分の板切れホームと申し訳程度の待合、一つきりの駅名標。駅の周辺には何にもないが国道に近いため「秘境感」には乏しい。でも、わびさびにはぴったりだ!「侘び」は少ないかな??「寂寂駅」というのがぴったり!
思ったよりも列車の本数が多い!
隣の「富良野駅」は一応ターミナル駅だからなぁ??近くに観光地も多いし、東京でも私鉄の巨大ターミナル駅の隣の駅は小さくて寂しいものです「北池袋」「南新宿」なんて駅ですね、とにかく個人的には??好きです!
今回の旅の中でぜひ行ってみたかった町である。ご存知、かつては炭鉱の町として栄えたが閉山とともに町は寂れ、ゴーストタウン化してしまっていることは聞いていた。銅山のあった足尾にも行ったが、町の興亡が垣間見られ、切なくなる。
まずは町を探索する??本当に寂しい印象??町のはずれに搬屋公司收費ある石炭博物館にも車を進めたが、閉館中、小雨の天候も相まって寂寥感が半端でない。それでも駅前にはスキー場のためのホテルがあり、そこそこ栄えていた。
駅名標は錆びついていて「侘寂駅」というより「侘錆駅」ですね、寂しいというより「怖い」という印象でした。
 鉄っちゃんと言っても、乗り鉄 撮り鉄 車両鉄 とそのジャンルは様々だ。
 僕が好きなのは「配線」「ダイヤ」で、構内配線の妙や、ダイヤ改正での絶妙なシフトなどを体感すると心が躍る。
 「なぜこの時間帯にこの行先が?」なんて列車を目にするとその解明に躍起になる、ダイヤには必然たる理由がありその解明はあたかもミステリー小説を読み解くがごとき醍醐味がある。
 そんな僕を惹きつけてやまないもう一つのジャンルが「ローカル線」と「駅」だ。最近流行りの「秘境駅」はその二つを兼ね備えた究極のグルメと言えよう。なんて素敵なジャンルを開拓してくれたものだと牛山隆信氏の功績に心から敬意を表したい。
 さて、北海道を旅した際、旅の途中で何とも趣のある駅にいくつも出会った。
 (ぜひともブログに記録として残しておきたいものだ)
 (タイトルは??僕の見つけた秘境駅??うん?待てよ??)
 (これらを「秘境駅」と称すると著作権に抵触するかもしれぬ??)
 「秘境駅」のネーミングセンスを100点満点とすると68点くらいの感、まあ、いいか??何となく寂しげで、儚くもあり、それでいて文学的ではないか!
 夕暮れ時の寂しさに映えもある、というわけで今回は「侘寂駅」を紹介してみたい。



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